LIPUS(リープス:低出力超音波パルス治療)は、微弱な超音波を利用した超音波骨折治療法です。微弱な超音波を断続的に細胞へと刺激することにより、骨の癒合が促進されます。今までの骨折治療は、骨折した部分を整復し、固定を行ったあとは、骨癒合は自然治癒に任せていました。ところが、骨折部に微弱な超音波を照射することで、骨の形成が促進されることが分かってきました。これを応用したのが超音波骨折治療です。論文データでは、骨折の癒合期間を最大39%短縮できるといわれています。骨折部位に毎日一定時間あてることで、骨の癒合を促進します。超音波をあてるだけなので、痛みや違和感などはありません。また、一般的な骨折よりも、治るのに時間のかかる骨折や骨折すると治りにくいといわれている骨粗しょう症の方や高齢者の方にも高い効果があります。野球の松井秀喜選手やサッカーのデビッド・ベッカム選手の骨折を早期に回復させたことでも知られています。妊産婦や人工関節を移植した方を除いた骨折した患者様に使用できます。
また今では骨折だけではなく、捻挫や腱鞘炎、肉離れなど急性・慢性の症状にも効果があるので使われています。